【仁川25日聯合ニュース】ソウル駅と仁川国際空港を結ぶ仁川空港鉄道の全通を12月29日に控え、コレール空港鉄道が試乗イベントの一環として運行している「世界文化体験列車」が利用客の好評を得ている。
 同社は、仁川国際空港全通のPRを兼ね、今月8日から6両編成の世界文化体験列車の運行を開始した。列車は「韓国列車」「日本列車」「中国・ドイツ・インド列車」の3本が運行されている。
 「韓国列車」は、各車両の内部が韓国の自然、伝統文化、遺跡と遺物、韓服(韓国の伝統衣装)と韓国料理、ショッピングと都市、文化公演のテーマで構成されている。日本観光庁が主管した「日本列車」では東京の夜景や秋葉原など代表的な観光名所24か所が、「中国・ドイツ・インド列車」では3カ国の文化や観光スポットが、それぞれ紹介されている。
 関係者によると、車内で記念撮影を楽しむ人も見られるなど、乗客の反応は上々だという。
 仁川空港鉄道の全通までには、2001年4月の鉄道着工から約10年の歳月を要した。2007年3月から運行している金浦空港~仁川空港(37.6キロメートル)の1段階区間に続き、ソウル駅~金浦空港(20.4キロメートル)の2段階区間が開通することで、ソウル都心から仁川空港まで40~50分で移動できるようになる。
 特に、ソウル駅2階の都心空港ターミナルでは出国・搭乗手続きが可能なほか、手荷物を航空機に積み込むサービスを利用すれば、出国の際に荷物をソウル駅から送り、空港鉄道で身軽に移動できるようになる。
 料金は各駅停車の一般鉄道(53分)が5300ウォン(約385円)、直通(43分)が1万3300ウォン。
 世界文化体験列車は現在、1段階区間で運行されているが、空港鉄道全通後は来年1月29日まで全区間を走る予定。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0