【ハノイ29日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領と日本の菅直人首相、中国の温家宝首相による韓日中首脳会談が、29日午後にベトナム・ハノイで行われた。
 青瓦台(大統領府)の金姫廷(キム・ヒジョン)報道官によると、3カ国首脳は北朝鮮核問題を話し合う6カ国協議と関連し、協議のための協議は行わないとし、時間がかかろうとも進展を遂げられる協議を行うことで一致した。「時間がかかっても」という部分は韓国が先に言及したもので、3カ国が最終的に合意したと、金報道官は伝えた。
 これは、6カ国議長国として協議を早期に再開すべきとしていた中国が姿勢を変化させたとも解釈できることから、注目される。ただ、温首相は「地域の平和のための協議にすべきだ」とやや論的に解釈し得る発言にとどめており、中国の実質的な変化いかんについてはさらに見守るべきだとの声もある。
 韓日中はまた、3カ国の協力が東アジアだけでなく、全世界の平和と安定、繁栄にも寄与するとの認識で一致。戦略的な観点から協力を検討し、アプローチせねばならないとし、3カ国関係を友好、相互信頼、包括的協力、共同発展の方向に進展させていくことで合意した。
 韓国が提案していた3カ国の協力事務局設立協定と関連しては、予定通り来年に韓国に設置することで合意した。3カ国の自由貿易協定(FTA)に関する産官学共同研究も、当初の目標に従い2012年に終えるられるよう努力する。3カ国の投資協定は、年内の実質的な合意導出を期待するとの意見で一致した。
 今会談では、通貨や領土問題は取り上げられなかった。

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