【ソウル25日聯合ニュース】企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は25日、先週の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、国同士の利害関係の調整役として韓国のリーダーシップとポジションが1段階アップする契機になったと評価し、この勢いを続け、11月のソウルでのG20首脳会合(金融サミット)が世界経済秩序に線引きをする歴史的な会議となるよう、最善を尽くすと覚悟を新たにした。国内シンクタンクによるG20関連会議で述べたもの。
 また、世界経済の不均衡是正を話し合うなかで危機が生んだ国同士の協力精神は消え、G20は現在の推進力を維持し難いという懐疑論を払しょくする必要があるとし、G20ソウル・サミットでは堅固でバランスの取れた世界経済秩序を韓国のリーダーシップでデザインしたいと述べた。
 尹長官は、過去のサミットの合意事項を期限内に狂いなく進めることが重要だとしながら、最も重要な議題のひとつとなる「強固で持続可能かつ均衡ある成長のための枠組み」を達成するため、総合的なアクションプランをG20ソウル・サミットで導出する計画だと明らかにした。
 あわせて、サミットでは新興国の出資比率引き上げを含む国際通貨基金(IMF)改革について大きな合意がなされ、銀行資本や流動性規制、大型金融機関の規制など、主要な金融規制改革案にも決着がつくとの見方を示した。
 慶尚北道・慶州で22~23日に開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議については、各国が譲歩の精神を発揮し、通貨安競争や世界経済の不均衡を解消する転機をつくったとし、最も合意が難しいとみられていたIMF改革も、先進国と新興国が少しずつ譲り合い、妥結の活路を見い出したと総評した。

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