【ソウル17日聯合ニュース】外交通商部が17日に国会外交通商統一委員会に提出した国政監査資料によると、年初から9月までに海外移住を届け出た韓国人は634人だった。ことし通年の海外移住届出者数は900人前後となり、2000年以降で初めて1000人を下回るものと予想される。
 海外移住届け出者は、2000年に1万5307人を記録した後、2003年に9509人まで減少し、2005年が8277人、2006年が5177人、2007年が4127人、2008年が2293人、昨年は1153人と減り続けている。
 ことしの海外移住届けを地域別にみると、米国が393人で最も多く、カナダが174人、オーストラリアが107人、ニュージーランドが10人、その他が10人の順となっている。形態別では、婚姻および親族関係による縁故移住が302人で43.5%を占め、独立移住が169人、就業移住が88人、国際結婚が71人、事業移住が64人と続く。
 一方、海外に移住したが帰国し永住帰国を届け出た人の数は、年初から9月までで3205人だった。昨年通年の4301人と同水準となっている。
 外交通商部関係者は、世界経済が低迷期からまだ完全に回復しておらず海外での職探しが容易ではないなか、韓国内の状況が相対的に良くなっていることで、移民者が急減したようだと話している。
 ただ、低年齢留学など海外移住以外の目的で出国した後、海外で永住権や長期滞在資格を得た現地移住届け出者はことし9月現在1万5035人で、昨年(2万1272人)より小幅の減少にとどまった。

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