10日に行われた2回目の羅老号打ち上げのようす(写真共同取材団)=(聯合ニュース)
10日に行われた2回目の羅老号打ち上げのようす(写真共同取材団)=(聯合ニュース)
【ソウル13日聯合ニュース】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ号」(KSLVー1)の2回目の打ち上げ失敗の原因や責任の所在などとは関係なしに、3回目の打ち上げが可能であることが13日、分かった。
 韓国航空宇宙研究院発射体研究本部のチョ・クァンレ本部長は同日、聯合ニューの電話取材で、2回目の羅老号打ち上げ失敗の責任をめぐり韓国とロシアの間で攻防があるのではないかとの指摘に対し、「責任論が浮上する理由がないというのがわれわれの立場」と言い切った。
 チョ本部長は、両国間の小型衛生発射体(羅老号)開発事業契約書には、責任の所在という文章がどこにもないと説明した。3回目の打ち上げと関連しては、「2回の羅老号テスト打ち上げで一度でも任務に失敗した場合、韓国側はもう一度打ち上げが可能な権限を持っており、ロシア側に要請できる」という条項が契約書に明文化されていると強調した。任務の失敗とは、羅老号が科学技術衛星を目標軌道に乗せることができなかった場合を指す。
 航空宇宙研究院関係者は、任務が失敗したと結論付けられた場合は、失敗原因の内容や責任の所在とは関係なしに3回目の打ち上げを要求できる権限を韓国政府が持っていると説明した。
 これに先立ち、教育科学技術部は11日の会見で、韓ロ合同調査委員会を構成し、打ち上げ失敗の原因究明に本格的に取り掛かる方針を示し、正確な原因が究明され次第、3回目打ち上げの準備に着手すると明らかにしている。共同調査委員会は14日から稼動の予定。
 しかし、2回目の打ち上げが失敗した原因の究明に時間がかかり、羅老号に搭載される科学技術衛星の製作にも最低9か月がかかるため、3回目の打ち上げの時期がいつになるかは定かではない。

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