【ソウル31日聯合ニュース】韓国のことしの名目国内総生産(GDP)が、急速な景気回復に伴い1100兆ウォン(約90兆円)、ドル換算では1兆ドルに達する見通しだ。
 企画財政部が31日に明らかにしたところによると、政府は先ごろ韓国銀行が発表した昨年度国民計定を分析した結果、ことしの実質成長率を5.0%(経常成長率6.6%)、為替相場1ドル=1100ウォン台半ばを適用すると、名目GDPは約1120兆ウォン、ドル換算では9700億~1兆ドル余りに達すると予想した。
 昨年のGDP1063兆ウォン、8329億ドルに比べ、ことしはそれぞれ約57兆ウォン、1500億ドル以上増える計算になる。企画財政部関係者は、ことしの為替相場が1ドル=1100ウォン台を維持し、実質成長が政府目標値の5.0%を達成できれば、名目GDPは1100兆ウォン前半、ドル換算では9000億ドル後半~1兆ドル前半に達するとの見通しを示した。
 このため、韓国のGDPは2008年(1026兆ウォン)に1000兆ウォン時代に突入後、3年目にして1100兆ウォン時代を迎える見通しだ。ドルベースでは1兆493億ドルを記録した2007年に続き、再び1兆ドルを突破するとみられる。
 ことしの実質成長率5.0%という政府目標値は非常に保守的な数値で、国策シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)でさえ、ことしの成長率を5.5%とみており、ことしのGDPは政府の見通しよりさらに伸びる可能性が高い。KDI関係者は、「実質成長率5.5%は十分に達成できる状況のため、GDP1100兆ウォン、1兆ドルは十分に突破できる」と見通した。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0