空席の目立つ与党開票状況室=29日、ソウル(聯合ニュース)
空席の目立つ与党開票状況室=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル29日聯合ニュース】与党ハンナラ党は29日に投開票が行われた国会議員再選挙で5選挙区すべてで敗北した。予想外の完敗に、沈痛な表情を隠せずにいる。当初は首都圏激戦区の仁川・富平、票田の慶北(慶尚北道)・慶州、蔚山・北区の最大3選挙区で勝利を期待していたが、最悪の結果が現実のものとなり、衝撃は少なくないようすだ。
 選挙結果の輪郭が見えはじめた午後11時、汝矣島の党事務所に設置された開票状況室は静まりかえっていた。党関係者10人余りがテレビの開票速報を見守っていたが、党指導部をはじめ国会議員の姿はまったくみられなかった。選挙戦で陣頭指揮をとり総力を傾けてきた朴ヒ太(パク・ヒテ)代表は党代表室で開票速報を視聴、午後10時に状況室を訪れる予定だったが、敗色が濃くなるや、そのまま党事務所を後にした。
 尹相現(ユン・サンヒョン)報道官は簡単な会見を行い、「選挙敗北を認める」とコメントした。選挙結果に現れた国民の意向を謙虚な気持ちで受け入れるとし「われわれに何が不足していたのか振り返る。もっとがんばれという鞭だと思って経済再生によりまい進したい」と述べた。
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