【ソウル8日聯合】早ければ上半期中に「自転車の日」を指定し、現政権の任期が満了する2012年までに自転車の国内交通手段分担率を5%まで引き上げるプロジェクトが進められる。
 青瓦台(大統領府)関係者は8日、聯合ニュースの電話取材に対し、政府がグリーン・ニューディール事業の一環として打ち出した自転車活性化事業を政府レベルの「グリーン成功プロジェクト」に育成する方針で、関係官庁とともに具体的な事業対策をまとめていると明らかにした。

 青瓦台は7日に金相浹(キム・サンヒョプ)未来ビジョン秘書官を中心に、行政安全、国土海洋、文化体育観光、知識経済秘書官ら青瓦台主要参謀陣と未来企画団関係者が出席するなか、対策会議を行った。近く関係官庁と具体的推進課題を決定する計画だ。

 政府はまず、向こう10年間で全長3114キロメートルに達する自転車専用道路を造成する「全国自転車道路ネットワーク事業」と、別途に4大河川整備事業と連携させた1297キロメートルの川沿い自転車道路ベルト構築を展開する。ソウルと他大都市では、幹線道路の中央分離帯にチューブ式の自転車急行道路を設け、通勤に活用できるようにする案も進める。

 自転車利用活性化に向けては、現在1万人余りと推定される全国自転車同好会からアイデアを募るほか、上半期中に「自転車の日」を宣布し、自転車利用を通じたグリーン生活文化を広める。

 こうした案により、現在1.2%水準の自転車の交通手段分担率を2012年までに5%に、2017年までには10%に引き上げる考えだ。インフラ構築と関連法・制度の整備も急ぐ。

 李明博(イ・ミョンバク)大統領も自転車グリーン成功プロジェクトには大きな関心を示しており、事業展開に弾みがついていると、青瓦台関係者は話す。李大統領は、小さな地方都市や村にも自転車道路ができれば地域経済の発展に大いに役立つと評したほか、自転車に先端IT技術を組み合わせ産業を高度化する必要があると注文するなどしたという。

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