【ベルリン30日連合】ドイツ当局がベルリンで開催中の欧州最大の家電見本市IFAに参加する企業の特許権侵害製品について大々的な取り締まりを行い、この問題とは大きな関連のない韓国企業の展示にも支障をきたした。

 ドイツの連邦警察や税関などの合同取り締まり班220人余りは、IFAが開幕した29日から30日にかけ50~70社のブースに突如現れ、欧州型地上波デジタル放送規格のDVB-TやMP3ソフトウエアが装着されたテレビ、DBT-V受信機、MP3プレーヤーなどを押収した。

 これにより、現代ITの製品を欧州で販売する現代イメージクエストイタリアや、この会社から液晶テレビをレンタル使用する現代総合商社、中小のナビゲーションメーカーなど、韓国企業や韓国関連企業の展示日程に支障が生じた。現代側によると、取り締まりを要請したとされるのはDVB-T特許権者のイタリア企業だが、同社と現代イメージクエストとの間では緊密なライセンス交渉が大詰め段階に達している。そのため、韓国企業が今回の取り締まりで被害に遭うのは不当だとして強く抗議し改善を要求した。これに対しイタリア企業は韓国企業の被害に遺憾の意を表し、押収した製品を返却するよう裁判所に要請するなど早期の問題解決に協力する意向を示した。韓国館には30社余りが共同ブースを設置しており、このうちあるナビゲーションメーカーも取り締まりを受けたが、現在は特許保有企業との交渉を終え再び展示を続けている。

 ドイツのメディアは、今回の取り締まりは中国や台湾などのアジア企業に焦点を当てたものだと報じた。
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