ISSから会見に答えるイ・ソヨンさん(左)=13日、ソウル(聯合)
ISSから会見に答えるイ・ソヨンさん(左)=13日、ソウル(聯合)
【ソウル14日聯合】韓国発の宇宙飛行士イ・ソヨンさんが13日午後6時17分から10分間、ソウル市内のSBSに集まった記者らと音声による会見を行い、国際宇宙ステーション(ISS)滞在4日目の所感を語った。前日には韓国料理の夕食をとり、ラーメン、キムチ、コチュジャン(唐辛子味噌)などが人気だったという。好評のため、残った分は帰還の際にロシア人飛行士らにプレゼントするつもりだと紹介した。予想外の宇宙酔いに苦しんでいると伝えられたイさんだが、活気に満ちた声で質問に答えた。以下は一問一答。

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――これまでの宇宙実験で印象的な結果が出たものは。

「ほとんどの実験がここで結果が出るものではなく、地上での分析が必要なものなので、結果を予測することが難しく、まだよく分からない。ただ、ショウジョウバエや植物の成長実験をしているが、宇宙でもこれらが動いて生きているということが不思議で驚嘆している」

――宇宙でも夢は見るか。

「地上で見ていた夢には母親が出てきたことがあまりなかったが、ここでは母親とショッピングに行く夢を見た。2日目、3日目には宇宙酔いで薬を飲んだせいか、夢は見なかった」

――韓国初の宇宙飛行士として、地球に戻ったらどんな役割を果たせると思うか。

「宇宙科学はすべての科学の集合体であり、各国の科学の発展度を判断するものだと思う。帰還したら、韓国の科学技術も発展し、他国と比較しても劣らないということを証明するため努力したい。他の宇宙大国と肩を並べるため一役買いたいと、ここでもずっと考えている」

――何か音楽を思い浮かべたりはするか。

「訓練中に友人たちが、宇宙に行けると信じて毎日聞くようにと『アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ』という曲をプレゼントしてくれたので、ずっとその曲を聞きながら口ずさむようになった。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』という曲も元々好きで、いつも口ずさんでいる」(歌ってみせてほしいという記者らの要請に、一節披露)

――地球への帰還、かっこよく決める自信は。

「そのように努力したい。今から準備する」

――ISSに到着したら歴史的な発言をしたいと言っていたが、実際にはなかったようだ。

「頭の中にはたくさんのコメントを思い浮かべていたのに、いざとなると平凡になってしまった。人はみんな同じなんだ、わたしが特別なのではなく、こうした経験にただ感嘆するしかない小さい人間なんだということを改めて考えた。(ISSに)乗り移って感じるのは、地球は本当に青くて美しく、のどかで平和だということばかり。地球上であくせく生活していたことを反省し、帰還したらここで見たように、皆で助け合い、美しく暮らしたい。ここでは国も国境もなく、皆が協力して暮らさなければ生存できない。わたしたちもそうやって生きていけたらいいと思う」

――結婚して子どもができたら、宇宙飛行士にしたいか。

「まだ分からないが、宇宙飛行士になりたいと言うなら見守ってあげたい。宇宙飛行士もそうだが、どんな職業でも本人が楽しまなければいけないので、こだわるつもりはない。自分の子どもの時代には、他の職業でも宇宙に行くことができるのではないか。宇宙には皆それぞれの任務を持ってやってくる。子どもがどんな仕事を持ったとしても、宇宙で働ける機会を作ることが、私の任務だと思う」

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