KTとSKテレコムが30日、移動中でもブロードバンド並みの速度と多彩なサービスの利用が可能なワイブロ(携帯インターネット)商用サービスを、世界に先駆けそれぞれ開始する。無線データ市場の一層の拡大と、国内での商用化成功を踏まえた関連装備と端末機、サービスの海外市場進出にも弾みがつくものと期待される。
 KTが29日に明らかにしたところによると、ワイブロサービスは当初、ソウル・新村と江南区、瑞草区、松坡区一帯と、江南と京畿道盆唐地域を結ぶ地下鉄盆唐線と連結道路などで提供される。年内にソウル全地域を含む首都圏にサービス範囲を拡大する計画。端末機はまずはワイブロカード(PCMCIAタイプのLANカード)を用いたモバイルパソコンを中心とする。ワイブロカード価格は27万ウォンだが、サービス活性化に向け10万ウォンの補助金を支払う。ワイブロ専用PDA(携帯情報端末機)やワイブロ機能内蔵のノート型パソコンも年内発売を予定する。

 同社は2011年ごろにはワイブロ加入者が800万~1070万人に増加すると見込み、2010年までに年間売上高1兆2000億ウォン達成を目指す。

 SKテレコムのサービス地域は、ソウルの6地域だ。高麗大学周辺や延世大学などがある新村周辺、漢陽大学周辺、奉天・新林、大峙、乙支路・明洞一帯で、年内に12地域に広げる予定。サービス利用者は加入者認証機能が付いたPCMCIAカード端末機を購入し、パソコンに装着する。サムスン電子製端末機は30万ウォン台前半で、補助金は10万ウォン。当面はインターネット直接接続サービスをメインとし、別途にポータルサイトをオープンするなど特化サービスの提供は市場状況を検討したうえで推進する方針だという。

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