韓国鉄道公社の李哲(イ・チョル)社長は19日、「朝鮮半島縦断鉄道とシベリア横断鉄道の連携運営がスタートすれば、韓国と北朝鮮、ロシア、中国、モンゴルに協調関係が結ばれ、ユーラシア地域共同体の誕生が可視化するだろう」と述べた。
 ソウル市内のホテルで開かれた朝食会で李社長は、鉄道を媒体とした北東アジアの政治・経済協力の拡大はユーラシア諸国に協力関係の拡大という波及効果をもたらすと同時に、海運が独占してきた欧州との交通輸送網体系に大きな変化を引き起こすとの見通しを示した。

 また、物流コストの削減や運送時間の短縮で交流の活発化が期待されるほか、北朝鮮を地域協力の枠組みに引き込むことで朝鮮半島と北東アジア地域の平和と安定に貢献すると強調した。現在の状況について、「北朝鮮が前向きな姿勢を示さず米国をかなり意識している面は残念だ」としながらも、南北関係がぎくしゃくする状況で先月に3カ国協議を行ったこと自体が大きな変化であり成果だったと説明した。

 駐韓欧州連合商工会議所(EUCCK)が主催した朝食会には、駐韓欧州25カ国大使館の関係者らが出席した。

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