ベトナム終戦30周年を記念するドラマが制作される。その間ベトナム終戦を素材にしたドキュメンタリーなどが制作されたことはあるが、ドラマとして扱われるのは今回が初めてだ。旧盆を迎えて2部作で放送される『ハノイの新婦』(脚本:パク・オニ/演出:パク・キョンリョル)は、ベトナム女性と韓国男性のストーリーを主題にいまだに消すことができないベトナム戦争の痛みを愛で昇華させるという企画。ここにライタイハン(説明:1963~73年ベトナム戦に派遣された韓国軍と軍務員、技術者等と、ベトナム女性の間に生まれた混血児のこと)や国際結婚など、社会的葛藤を写す現実も、あたたかい視線で見守る。

キム・オクビン の最新ニュースまとめ

“ベトナム娘の波乱万丈ラブストーリー”を描くこのドラマは、ベトナム女性“リティブ”(キム・オクビン/写真右)と農村青年“ソグ”(イ・ウォンジョン)、内科医者でありソグの弟である“ウヌ”(イ・ドンウク)のラブストーリーを描く。2部作で構成される『ハノイの新婦』はベトナム現地(1部)とチョンピョン(清平)に位置したチョンシム病院(2部)を背景に繰り広げられる。

映画『女高怪談4:声』の主人公を演じた新人俳優キム・オクビンがドラマのタイトルロールを受け持ちお茶の間に初挨拶をする。キム・オクビンは今回のドラマでベトナム娘“リティブ”役を消化しなくてはならない。このためキム・オクビンはベトナム留学生から、外国人が韓国語を駆使するとき出る特徴を習うなど、演技の準備に拍車をかけている。

キム・オクビンは「初ドラマ出演という点もそうだし、ベトナム語を話すことに対する負担感もある。しかし今回のドラマが俳優として成熟できるいい機会だと思う」とドラマに挑む抱負を明かした。彼女はまた、「わが国の人たちはベトナムに対して否定的に見る場合があるけれど、『ハノイの新婦』がそんなイメージを変えることに少しでも役に立てばと思う」と話した。

ドラマの構造はラブストーリーだが『ハノイの新婦』はベトナムに対するあたたかい視線という点で意味が大きい。ベトナム軍330余万名、米軍5万8000余名、韓国軍5000余名(国防部統計)を犠牲にして“誰も勝利しなかった戦争”として残ったベトナム戦の痛みは相変わらず進行形だ。終戦30周年を記念し放送される『ハノイの新婦』は旧盆連休、家族みんなでテレビを囲み、戦争の痛みを振り返りベトナムと韓国の現在と未来を考える機会を提供する。

制作陣は「ラブストーリーなので、基本的には明るく暖かい感動的なヒューマンドラマになるはず」「ベトナムを見守る我々の視線が変わる礎石になればと思う」と話した。

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