黄大使(資料写真)=(聯合ニュース)
黄大使(資料写真)=(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は21日(米東部時間)、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射への対応を協議する国連安全保障理事会の緊急会合に出席し、安保理決議に違反してミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対し安保理の厳正な対応を求めた。

 黄氏は、北朝鮮のICBM発射は安保理決議と国連憲章を含む国際ルールを無視したものと批判。ICBM発射を非難した国連のグテレス事務総長を「米国の操り人形」と呼んだ北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相の談話に対しても「国連の権威を完全に無視している」とした。

 黄氏は北朝鮮が今年だけでICBMを8回発射しているにもかかわらず、ICBM発射に追加制裁を取ると定めた安保理決議が守られていないと指摘。安保理が5月に追加制裁の結論を出せなかった後、北朝鮮が40発に上る弾道ミサイルを発射し、核武力政策の法制化により核兵器使用のハードルを下げたと言及した。

 その上で「今こそ安保理理事国が力を合わせ、北の無謀な核挑発に断固として対応する時」と改めて強調した。

 同氏は「北は安保理の不対応と分裂を利用して核兵器を開発した」と指摘し、安保理常任理事国の中国とロシアの反対で国際社会が一致した対応を取れずにいることを暗に批判した。韓米合同訓練が北朝鮮を刺激しミサイル挑発に向かわせているとする中国とロシアの主張に対しても「長い間、定期的に実施してきた防衛訓練」と反論し、「北の違法な挑発の弁明になり得ない」と言明した。

 また、米国が制裁決議案の代わりに提案した議長声明の採択に向け、安保理理事国に支持を呼び掛けた。


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