「頭に銃弾を」…タリバン、アフガニスタンの人気芸人に続き民謡歌手を殺害＝韓国報道

タリバンがアフガニスタンを掌握する中、有名コメディアンに続いて民謡歌手が殺害されたことが分かった。

　AP通信は29日（現地時間）、アフガニスタンの首都カブールから北に100kmほど離れたバグラーン州の渓谷で去る27日、民謡歌手ファワド・アンダラビさんがタリバンに殺害されたと報じた。タリバンの報道官が「イスラム教では音楽は禁じられている」と述べた数日後の出来事だった。

　ファワドさんは「Ghaychak」という弦楽器を演奏し伝統音楽を歌ってきた。ほとんどがアフガニスタンと自身の故郷を誇る内容の歌だった。

　ファワドさんの息子は「タリバンは以前も家にやって来て、飲むお茶の種類まで確認した」とし、「父は人々を楽しませる歌手であるだけなのに、彼らは農場で父親の頭に銃弾を浴びせた」と主張した。

　これを前に、タリバンを風刺していた有名芸人のナザール・モハメッドさんもタリバンに捕まり処刑された。タリバンは殺害後、ナザールさんのSNSを通してそれを公開した。ナザールさんは普段、ショートビデオプラットフォーム「TikTok」にタリバンを風刺する内容の歌やダンスなどを投稿していたという。

　当初、タリバンは処刑の事実を否定していたが、その後、映像内の組織員がタリバン所属であることを認め彼らを逮捕。そしてタリバンの法廷で該当組織員らが裁判を受けたと明らかにした。