で、『翻訳できない世界の言葉』という本の中に、
韓国語の「눈치(ヌンチ)」が紹介されていた、という話をしました。
この「ヌンチ」は辞書だけ引いても、いまいちピンと来なかったのですが、私は2つのシチュエーションから、この「ヌンチ」の代表的な意味は、2つに集約されるなと思い、
いまではその2つのシチュエーションで使うようにしています。1つ目は前々号で紹介しました。
2つ目の「ヌンチ」はこんなシーンで登場しました。
ある先生と受講生の方が何かの話題で盛り上がっています。とても楽しそう。
でも少し静かに話してほしい……と、私が「しーっ」と指でジェスチャーをしたのですが、なかなか気づきません。
少し大きな声で呼ぶと、
「아이고! 죄송합니다. 」(アイゴ、チェソンハムニダ/あら、すみません!)
と照れ臭そうにされ、
「제가 너무 눈치가 없었네요.」(チェガ ノム ヌンチガ オムネヨ/私、すごくヌンチがなかったですね)
と。
日本語で言うとなると、「気づかなくてすみません」でしょうか。
冒頭で紹介した書籍で「ヌンチ」は、「他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい」と書いてあります。そうすると日本語の「気配り」が合う気もしますが、「ヌ
ンチ」は、なんというか、私の感覚としては、アンテナを張り巡らせるような、電波的なもの?を感じます。
前々号でご紹介した「눈치가 보이다(ヌンチガ ポイダ)」と、今回ご紹介した
「눈치가 없다(ヌンチガ オプタ)」、この2つが使えれば、「ヌンチ」を掴めたことになるかな、と思っています。是非使ってみてください!
- <著者-パク・ヒジン>
skype韓国語教室CROSS OVER講師
日本に留学して音楽を勉強した経験を生かして、K-POPやドラマを使って韓国語を教えています。 この記事では、生徒さんの疑問に答えるという形でワンポイントレッスンも付け加えています。 私の記事を読んでくださった方が、少しでも韓国語の勉強に役立ててくだされば、嬉しいです。
- <著者-パク・ヒジン>
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
skypeを使った、韓国在住のネイティブ講師とのレッスン。
目的に合わせて、会話クラスから、K-POP、ドラマ、試験対策まで学習できます。
通学型の教室よりも低価格で、会話力が身に付くレッスンです。
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
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