先日、当校の先生から、畑で採れたたくさんの「みょうが」をいただきました。
韓国語では「양하(ヤンハ)」ですね。
家に持ち帰ってスライスし、鰹節としょうゆをかけて食べたところ、とても美味しい!一緒に食べていた義理の母が、「こんなに柔らかいみょうがは食べたことがないわ」と、
その次に「土のせいかしら」と。
それを聞いていた小学二年生の娘が「‘土のせい’じゃなくて、‘土のおかげ’でしょ」と言うのです。
末恐ろしい小学生だなぁ、と思いつつも、きっと私が日常的にことばの使い方を
あれこれ指摘しているのだなぁと思ったりも……。
この「~せい」は、「所為(しょい)」からきたことばのようです。否定的な原因や
理由を挙げるときによく使われるわけですが、私の個人的感覚では、韓国語の
「×흙 탓인가?」(フッタシンガ?/土のせいか?)
よりも、若干許される(間違いは間違いだろうけど、否定的な文章以外で用いても、さほど違和感はない)ような気がしますが、皆さんはいかがでしょうか。
韓国語の「-탓(タッ/~のせい)」は、私がそう頭に叩き込んだからかもしれませんが、否定的な文章で使わないとかなり違和感を覚えます。
ところで、この「基本的には否定的な文章で用いられるのだけれど、そうでない
文章にもよく使われる原因表現として、「-때문(-テムン/~のせい、~のため)」があります。例えばこの文章が、
「흙 때문일까?」(フッテムニルカ?/土の(質が良い)ためかしら)」
だったら問題ありませんね。そしてさらには「土のおかげ」という「恩恵」という印象を出すとしたらどんな韓国語になるでしょう。
「おかげ」の韓国語は、「-덕분(トップネ)」ですが、ここで使うと……
「△흙 덕분일까?(フッ トップニルカ/土のおかげか?)」
う~ん、すこし気持ちが悪い。韓国語の「덕분[徳分]」、日本語の「おかげ」は、前に「誰それの」という人などが来るのが自然な使い方なのですね。
娘の言った「土のおかげ」もやや問題はあったのかもしれません。と、思いを巡らせた夏の食卓でした。
- <著者-パク・ヒジン>
skype韓国語教室CROSS OVER講師
日本に留学して音楽を勉強した経験を生かして、K-POPやドラマを使って韓国語を教えています。 この記事では、生徒さんの疑問に答えるという形でワンポイントレッスンも付け加えています。 私の記事を読んでくださった方が、少しでも韓国語の勉強に役立ててくだされば、嬉しいです。
- <著者-パク・ヒジン>
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
skypeを使った、韓国在住のネイティブ講師とのレッスン。
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- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
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