
情報処理推進機構(以降IPAと略)ではゴールデンウィークを前にブログやSNSに友人と一緒に写っている写真をアップすることに「注意」を促すお知らせがあります。
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2015/05outline.html
写真をインターネット上にアップするということは写真を全世界に公開しているのと同じです。自分自身は全然構わないと思っても、一緒に写っている友人や家族はどう思うでしょうか?そのあたりの「温度差」は人それぞれです。
IPAが実施した「2014年度 情報セキュリティの倫理に対する意識調査」では“友人と一緒に写った写真を勝手に自分のブログに貼り付けて公開した”という行為を問題であると回答した人は29.7%でした。もしかしたら、あなたの友人や家族がこの29.7%に含まれていたら、その人とトラブルの元になってしまう可能性があります。
逆を言えば7割の人は抵抗がなくインターネット上にあなたの友人や家族が写真を何の抵抗もなくアップしてしまう可能性があるのです。
では、インターネット上に写真を掲載することがどんな不利益があるのでしょうか?
ネットにアップする場合、デジタルカメラやスマートフォンの写真をアップすることになります。デジタル写真には写真の画像の他に撮った場所のGPS位置や撮ったカメラの機種などいろいろな情報が含まれています。
インターネット上にアップする際にSNSによってはそうした情報を削除するようになっているところもありますが、そうしたサービスのない多くのSNSやブログサイトでは写真の画像以外の様々な個人情報が「ブログ」や「投稿」などの文章と共にインターネット上に公開されていると言って良いのです。
SNSなど限られた範囲のコミュニティでの投稿であっても、インターネット上にアップする以上は全世界のどんな人にも見られる可能性が出てきてしまうということです。
特に、背景に自分とは全く関係のない人が映り込んでいたり、個人的な情報を示唆するものが映り込んでしまっている場合は問題に発展してしまうかもしれません。
全く関係のない人まで巻き込むことは問題外ですし、不用意に個人的な情報(たとえば名刺や所属するサークルや大学のサマースクールのパンフレットなど)が写っていた場合、あなたのことは更にネット上に無防備に晒されてしまうのと同じです。
IPAではブログやSNSに写真を投稿する前の対象として投稿時にはGPS情報の有無を確認し、有効であればアプリやツールを使ってGPS情報を削除すること。一緒に人が写っている写真を投稿する場合は投稿する事前に了承を得ること、公開する必要のない映り込みは特定できないように加工することを推奨しています。
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2015/05outline.html
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