・卒婚とは
結婚を卒業する、と書いて「卒婚」と言う言葉を聞いたことがありますか?卒婚とは離婚をせずお互いに自由に生活していくことを指します。
別居でも同居でも良いそうで、子育てがひと段落した夫婦が熟年離婚をするのではなく、その代わりに卒婚をするのだそう。
卒婚は婚姻関係だけを維持したまま【夫婦関係を解消】し、お互いに必要以上に干渉せず、お互いに自由に生きていくのだそうです。




・卒婚のメリット
卒婚のメリットは離婚という煩わしい手続きをしないでお互い好きな人生を歩める、という点にあります。夫婦それぞれの役割を卒業して精神的にも経済的にも自立して生きるための選択肢だそう。夫婦の「協力」や「支え合い」がいつの間にか「夫婦のため」「家族のため」というしがらみや足枷になり、自分のやりたいことや夢を諦める羽目になってしまう。そのような悩みはこの「卒婚」によって自由になり、解消されるでしょう。ネガティブな別れではなく、ポジティブな別れ、というわけです。

・卒婚のデメリット
婚姻関係は続いているので、いくら「自由に」とは言っても浮気についてはグレーゾーンです。離婚や慰謝料請求の可能性もあります。
また別々に生活する場合今までより住居費がかかるでしょう。女性が子育てに専念していた場合はやはりずっと一線で働いで来た男性に比べると収入が少なくなりがちです。そこで女性が男性に養ってもらう、となると卒婚の趣旨からずれてきてしまいます。




・卒婚成功のコツ
うまくいく卒婚の決め手は、経済的にも精神的にもそれぞれ自立していることです。
まず、経済的な面ですが、女性は家庭優先でパート勤務や専業主婦の女性が大変多いです。なので年齢を重ねてからいざ再就職、となってもなかなか収入が上がりにくい傾向にあります。
女性は子供が自立してからの将来を見据えて子育てしつつ、スキルアップのための資格取得や専門職の資格を取得しておくと後々社会復帰したい、と思った時に有利になります。まだ子供が小さいうちからパートタイムの勤務でも計画的に、将来経験が活かせるような職場を選ぶようにすると良いでしょう。

それから精神的な面です。今まではお互いにいい意味でも悪い意味でも「甘え」ていたわけですが、卒婚後はそれはできなくなります。私は私、あなたはあなた、というお互いに真の意味で尊重できる精神的な自立が卒婚成功のコツかと思います。
お互いに適度な距離ができることでゆとりができ、相手の良いところを認められるようになり、また新たな絆が深まります。
特に男性は家庭と仕事の往復でするような生活だと、心の拠り所がなく、定年後に寂しい思いをしてしまうかもしれません。仕事をしているうちから趣味を通じて仕事以外のコミュニティを持つことが大切です。

男性も女性も共に経済的、精神的に自立する準備をするのに早すぎるということはありません。お互いに寄りかかりすぎない生活が結婚生活を快適に過ごす鍵なのかもしれませんね。


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