韓国空軍警察、自殺した女性副士官の「セクハラ被害訴える録音」存在知りながらも確保せず
韓国空軍の女性副士官が性的被害を訴えて自殺した事件で、この女性副士官が当時、自身の被害事実を上官に報告した際の「録音ファイル」が存在していたにも関わらず、空軍 警察は録音ファイルを確保していなかったことがわかった。
韓国空軍の女性副士官が性的被害を訴えて自殺した事件で、この女性副士官が当時、自身の被害事実を上官に報告した際の「録音ファイル」が存在していたにも関わらず、空軍 警察は録音ファイルを確保していなかったことがわかった。
先月17日、青瓦台・国民請願掲示板には「2人の中学生を自殺に追い込んだ継父に厳罰を」とのタイトルで請願が投稿された。
28日、ヨンス(延寿)警察署とミチュフル(弥鄒忽)警察署によると、駅エスカレーターで女性に尿をかけた男を淫乱罪の疑いで在宅のまま捜査を進めていた中、この男が去る24日午後、延寿区にある自宅の花壇で遺体となって発見された。
幸い、命に別条はないとのことだが、謝罪文発表にもネット上で批判が相次いでいたことから「精神的に追い詰められての行動だった」という関係者の証言も伝えられ、ネット上には動揺するファンの声が広がっている。
韓国軍当局が、空軍の女性副士官のセクハラ自殺事件を契機にあらわになった軍内部でのずさんな性暴力対応体系を改善する作業に着手した。
文大統領は「被害の訴えがあってからの部隊内での処理、上官や同僚による2次加害、被 害の訴えの黙殺、死亡後の不十分な措置などについて厳正な捜査と措置が行われなければならない」と強調した。
文大統領は特に「この問題を単に被害者と加害者の関係だけで見るのではなく 、最高上級者まで報告と措置過程を含めた指揮ラインの問題もチェックし、厳重に処理するように」と述べた。
軍関係者は3日、「昨日拘束された被疑者を相手に、当時のセクハラ状況を原点から捜査する」とし「捜査過程で組織的な隠ぺい・懐柔・脅迫に加担した状況のある軍人らを全員召喚する」と明らかにした。
韓国国防部検察団はこの日、「セクハラ被害者空軍下士官死亡事件の被疑者の身柄を確保 し、午後8時頃、国防部普通軍事裁判所で令状実質審査を進行した」とし「10時30分に国防部普通軍事裁判所は軍人等強制わいせつ致傷の疑いで被疑者の逮捕状を発行した」 と明らかにした。
韓国国防部(防衛省に相当)監察団は2日、セクハラ被害を訴えた後、自死を選択した空軍女性副士官の死亡事件と関連し、加害者に対する拘束令状(逮捕状)を請求したと明 らかにした。