パク・ジョンミン(SS501)
パク・ジョンミン(SS501)
ことしデビュー10周年を迎えた「SS501」のメンバーであり、ソロアーティストとしても活躍しているパク・ジョンミン(SS501)が、ニューアルバム「It’s Summer Time」(6月8日発売)のリリースを記念し、6月7日(日)東京・品川プリンスホテル クラブexにて、コンサート「It’s Summer Time 2015 Concert」(昼夜2回)を開催した。

パク・ジョンミン(SS501) の最新ニュースまとめ

 7月2日に入隊することを発表しているジョンミンは、6月4日に記者会見を行った後、5日にはファンイベント「10th Anniversary Party」、6日にはROMEOのスペシャルシングル「LAST NOTE」のリリースを記念し、コンサート「LAST BREATH」(昼夜2回)を開催。公演3日目となるこの日、日本では入隊前最後となるコンサートの幕が上がった。

 会場は今回も、客席との距離感が近く、円形ステージのため、どの席からでもいろいろな角度のジョンミンが見られるファンにはうれしい会場。ラストの夜公演は、しばらくお別れとなるジョンミンの姿を一目見ようと詰め掛けたファンで、2階席までぎっしり。そんなファンの声援を全身に浴びたジョンミンは、ソロになってからの歴史を順にたどるような構成で、ファンと対話をしながら、1曲1曲に魂を込め、声を枯らしながらも24曲を笑顔いっぱいで歌い切った。

 オープニングは、1stシングル「Not Alone」でダンサーを引き連れ、ジョンミンが登場すると、ファンは大歓声を上げ、パールグリーンのペンライトを揺らしながら総立ちで迎えた。続く「君は知ってる?」では、会場に響き渡るファンの「サランヘヨ パク・ジョンミン!」という掛け声で一体感が生まれ、会場の熱気が一気に上昇した。

 「こんばんは。パク・ジョンミンです。アンニョン」と客席に手を振りながら、笑顔であいさつをするジョンミン。2階席からも熱烈な声援が聞こえ、「2階もアンニョン! いい席取れたね~」と上を見渡すと、こっちも見てといわんばかりに、会場のあちこちから「ジョンミン!」と叫ぶ声が上がり、「見たよ、見たよ。分かった、分かった」と制止するが、ざわつく客席に「話しているから。ちょっとだけ黙ってもらえない?(笑)」と早くもジョンミンのドSっぷりが炸裂。「きょうは本当に日本で最後の…、最後じゃない、何て言うの?さっき覚えた日本語。(客席から「休符」の声)休符のコンサートなんで、すごい寂しいけれど、頑張っていきたいと思います!」と宣言すると、大きな拍手が送られた。

 「涙、流れるほど」では口笛がうまく吹けず、「この曲やっぱり大変。難しい。もうやんない(笑)」とすねるジョンミンもキュートで、ファンは胸キュン。続いて、主演を務めた台湾ドラマ「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」の挿入曲「壊人」を中国語で、LISMOドラマ「八月のラヴソング」の主題歌「君色」をシングルバージョンでしっとり歌い上げたが、喉の調子が良くなさそうで、その分、さらに魂を込めて歌う姿が感動的だった。

 「あ、あ、あ、声出てる? 大丈夫? 明日がない人みたいに、頑張って歌います!」とプロ根性を見せるジョンミンにファンの声援も一段と大きくなる。雰囲気をガラリと変え、ジョンミンがダンスナンバー「Beautiful」で魅せると、会場からは「カッコいい~」の嵐が。「知ってる、カッコいいのは!聞き飽きちゃった(笑)」とお茶目なジョンミンは、ファンから聞こえた「悶絶」という言葉に、「悶絶って何?いやらしい言葉?」と興味津々。「本当の意味が知りたいけど、いいよ。2年後で(笑)」とユーモアを交え、ファンとのやり取りを楽しんだ後は、「ヒーリングされる曲。僕がいない、寂しいときに聴いてください」という曲紹介で、「Tender(イッチャナヨ)」を優しく歌い上げた。

 独自レーベル「Park Jungmin inc.」を立ち上げたいきさつを語り、その第1弾となる曲で、「みんなと一緒に歌いたい曲、僕の中ではNo.1です」と言って披露した「Save Us Tonight」では、ファンもノリノリで楽しく踊る姿に「みんなと踊れて、すごくステキな曲だと思います」と大満足し、「こんなに盛り上がっているから、また1曲バラードを歌いたいと思います」とアメとムチの差が激しいジョンミン(笑)。実はセットリストを考えていたとき、間違えて入れてしまったそうだが、「良い曲なので」と、「愛をください」を熱唱する姿にファンもうっとり。

 続いて夏にぴったりのポップなナンバー「Summer Break!」では、髪をピンク色にしたのが印象的だったが、「僕も驚くほどの色が出てしまって。美容師さんもプププと笑っていたので、何だろうと思って鏡を見て、自分の姿に大笑いした記憶があります。このとき、ピンクはいけないということを学びました(笑)」と思い出を振り返り、「心を濡らす夏の雨」を歌い終えると、「いつも僕が来る日、雨が降るから。僕が雨を見ているとき、みんなは何を思っている?」と問い掛けるジョンミン。ファンが一斉に「ジョンミン!」と答えると、「マジかよ。本当に!? 本当にそうしてくれたらうれしいぞ!」と照れるような笑顔を見せた。

 サマーソングの後は、ウインターソング。「夏には、冬の歌は歌わないという先入観は捨ててください」と「Winter love」、「Christmas Kiss」を続けて披露。キュートな振付けに、「年を取ったので恥ずかしいです」と照れまくり、「今29歳。日本の歳では28歳。でも、心は20歳。みんなは乙女。みんなは-20。僕は-10」と彼らしい愛のある毒舌で、会場を笑いに包んだ。

 ジョンミンのライブを支えるお馴染みのOBバンド(おっさんバンド)を紹介した後は、10周年記念アルバムに収録された曲へ。「今の調子だと歌えるかどうか」と不安そうにしつつも、「でも頑張って歌います!」と「浅い夢の果て」を歌おうとしたが、歌い出しを失敗してしまい、「もう1回、もう1回」と音楽をストップさせ、「さっき(昼公演)も間違えたよね、僕(笑)。集中しすぎた」と苦笑いし、気を取り直して気迫の熱唱。「生きているのが不思議です(笑)」というぐらい心を込めた表現力で、ファンの心を震わせた。

 次は「けっこうカッコいいんで、気を付けてください」という自信たっぷりの粋なコメントに、ファンの期待も上昇!「UR Man」「4Chance」をセクシーでキレのあるダンスパフォーマンスで披露するジョンミンに、ファンの目はくぎ付け。悲鳴のような歓声が会場に響き渡り、ファンはジョンミンの魅力に酔いしれた。

 いよいよ終盤。「それでは最後の曲に…」と言うジョンミンに、「えー、やだー」と反発するファン。「ほら、考えてみて! 順番にきてるでしょ?最近僕が出したアルバムがこれじゃん。これ聞いた瞬間、感じてなかった?(笑)」とクールなジョンミンは、「でも曲の長さが大事なわけじゃない。どんなに心に届いたか。バイバイの前に、みんなの心に残してほしいと思って作りました。新曲です」と「君を…」を披露。

 ファンからの「待ってるよ~」という温かい声に、ジョンミンは「この曲のように僕をずっとキダリョジュセヨ。待っていてくださいね」と伝え、「長いといえばすごく長いね。みんなあと2歳、歳を取るんだもんね(笑)。僕も」と軽快に冗談を挟んだ後、真剣な表情に。「短いと思えば短い時間。みんなが寂しくないように、いろんな準備をしているから、それも楽しみにしながら、この曲を聴きながら待っていてくださいね」と言うと、「ハ~イ」と返事するファンたち。「僕はその約束を信じて。信じるよ! 信じていいの?」と念を押すと、客席からの「浮気しないから」という言葉に、「僕も信じて過ごします!」とニッコリ。ジョンミンとファンの固い絆をあらためて感じた瞬間だった。

 夏らしい新曲「Going Going」では、弾けっぷりが最高なジョンミンに、会場ものせられ大盛り上がり。そして、思い出したように「言い忘れたんだけど、(曲の間奏で)海底にいる生物のように踊ったら、すごく楽しいんじゃないかなと思って。2年後になると思うけど。そのときは、みんなそういう格好をしてきてもいいし、すっぴんで来てもいいし(笑)。海底生物になってくださいね!」とテンション上がりっぱなしのジョンミンは「僕もう何を言っているのか分からない(笑)」と自分につっこみを入れ、大笑いした。

 そして、最後の曲に。ジョンミンがごねるファンをなだめ、「この曲は、この日のために作ったと言っても過言ではない。懐かしい感じの曲だから、泣かずに、面白く楽しく別れができるなと思って。みんなで一緒に歌いましょう」とあおるが、「え~、やだぁ~」とまだまだ終わりたくないファンたち。すると、ジョンミンが「面倒くさい。歌っちゃおう(笑)」とツンデレぶりを発揮し、思わずファンも大爆笑。「ずっと待っているという約束を守ってね。みんなの顔を見ながら歌います」というジョンミンの優しい言葉に納得し、本編最後は「さよなら」。「さよなら、さよなら、さよなら、もう行かなくちゃ」という重みのある歌詞が切なく、心に染み入る。

 ジョンミンは「ありがとう」と何度も繰り返し、「待ってるね、僕も。また会える日を」とファンと約束。ジーンと感動の雰囲気が漂った瞬間、「でも、着替えに行かなきゃいけないから!」というジョンミンの言葉で、また会場がクスッとさせられる。そして、「心の準備をしておいてね?2年分の愛を込めて、大きな声を出して。じゃないと、(アンコール)出ないよ」と言い残し、ステージを後にした。

 すぐにファンの「パク・ジョンミン!」コールが響いたが、「もしも~し」とジョンミンの声。「(声が)ちっちゃいぞ!」とファンをあおり、「もうちょっと大きく!」と会場のボルテージをさらに上げたところで、Tシャツに着替えてダンサーと一緒に登場したジョンミン。

 アンコールは、ダンスナンバー「君を歌う歌」で一気にヒートアップ。「Bye Bye」では、ファンから差し出されたタオルで汗を拭き、それを返すというファンサービスに大忙し。「えんどう豆」では、ジョンミンの「せーの!」の合図で、「ヘンボッカルコヤ(幸せになるわ)」を全員で大合唱し、温かい雰囲気で終了した。

 そして、もう一度バンドメンバー、ダンサーを紹介し、ジョンミンが「ありがとう~」と退場すると、すぐに会場には「パク・ジョンミン」コールが。Wアンコールに突入!

 ダンサーと一緒に現れたジョンミンは、勢いよく元気いっぱいに「弱虫」を歌い踊り、ファンも自然に体が動くほど大興奮に包まれた。そして、「最後の最後の最後の曲は、みんなの心の美しさを僕の心に残したいなと思って用意しました」と「Wonderful」を満面の笑顔で披露。曲中に「好きだよー!」と絶叫するジョンミンに、ファンは「キャー」と失神しそうな勢い。最後まで、幸せに満ちた楽しいコンサートを終えたジョンミンは「パク・ジョンミンでした!2年待っていてくれるよね?待ってるって言葉、破ったらハリセンボン飲ませるよー!」と最後までジョンミンらしい愛嬌たっぷりの表現であいさつし、「ありがとう。愛してるぞ、バイバ~イ。別れは楽しく! アンニョン。サランへ。トマンナ(また会おう)」という言葉で、ラストコンサートは大盛況で幕を閉じた。

 「別れは楽しく!」というジョンミンの願い通り、いつも通り、歌のステージもMCも息ぴったりに全力で楽しんでいたジョンミンとファンたち。ジョンミンらしいステージに、ファンもその意図を理解し、一緒に楽しく盛り上がっている姿が印象的だった。しばしの別れとはなるが、ファンらはジョンミンの渾身の歌声を耳に、そして楽しそうな笑顔を目と心に焼き付けたことだろう。

 なお、ジョンミンの韓国でのデビュー以来初の単独コンサートであり、入隊前ラストとなるコンサートは6月26日(金)~28日(日)の3日間、ソウル市江南区の白岩アートホールで開催される。


パク・ジョンミン記者会見に登場!
パク・ジョンミン記者会見に登場!




Copyrights(C)wowkorea.jp 0