カン・スヨン=(聯合ニュース)
カン・スヨン=(聯合ニュース)
韓国女優カン・スヨンが来週公開される映画「月の光をくみ上げる」で4年ぶりにスクリーンに復帰した。主演クラスを演じる映画は2003年以降の8年ぶりとなる。

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 映画は韓国映画界の巨匠、イム・グォンテク督の101作目となる作品。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で焼失した「朝鮮王朝実録」のうち唯一残った全州史庫保管分を、韓国伝統の韓紙で復元しようとする人々の姿を描いた。カン・スヨンは頑固でこだわりの強い、韓紙のドキュメンタリー監督のミン・ジウォン役を演じた。

 カン・スヨンは「苦労もたくさんして、(撮影)時間も長くかかりました。状況は厳しかったのに、現場は楽しかったです。監督に教えてもらったことが多い作品です」と久しぶりの現場の感想を語った。

 映画では昔の仲間と意気投合した。イム・グォンテク監督の映画に出演するのは22年ぶりで、主演俳優のパク・チュンフンとは24年ぶりに共演した。カン・スヨンは「20年間を映画仲間として付き合ってきたので、絶対的な信頼があります。わたしが何らかの過ちを犯しても、彼らが何のミスをしてもかばい合える仲間です」と信頼感を口にした。
 長期間のブランクについては、「20代から始めた女優ならいらいらするはずですが、わたしは子役から多くのステップを踏んできたため、戸惑うことはなかったです」と話した。

 カン・スヨンはデビューから40年間、青春物語からエロス、社会的問題を提起する映画まで、さまざまなジャンルに挑戦してきた。韓国女優としては初めて、「シバジ」(1986年)でベネチア国際映画祭の主演女優賞を受賞。モスクワ国際映画祭でも「アジェアジェ・バラアジェ」(1989年)で主演女優賞を獲得した。

 カン・スヨンは「外見的な美さで勝負する歳は過ぎた」と話す。80~90歳まで演技できるよう、頑張っていくつもりだ。「いい女優として生き残るためには、わたしの生きる道を見つけないと。多くの試行錯誤を経て気付いたことがあります。観客と一緒に歳を取っていきたいです」

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