不審な死、消えた同僚、巨額の保険金、そして一人の男。冷徹な仕事ぶりで有名な損害査定士ユナ（オ・アヨン）は、父の不在に苦しむ母（オ・ミナ）の世話をしながら、突然辞表を出した職場の同僚に代わり、謎の事故で死亡した顧客の死亡保険金案件を担当することになる。巨額の保険金を受け取ることになる人物は、死亡者の家族でも親戚でもない笑い療法士・スンギュ（パク・ヨンウ）。「この世の全ては本物です。同時に偽物でもあります。大切なのは心です」。人々の心の傷を癒すというスンギュとの対話を重ねるほど、ユナの心も次第に揺らぎ始めるが…。

韓国映画「ナンセンス」は、不可解な死亡事故と巨額の保険金受取人、真実に迫ろうとしたが逆に惑わされてしまうという皮肉を通じて、興味深い緊張感をもたらす心理惑わしスリラー 。