ガンジュン（ペク・ジェウ）は父ヨンソク（パク・チョルミン）が営むカフェで絵を描く画家だが、失顔症という病気を患っていて自分だけの垣根の中で生きていく引きこもり。唯一心を開いて話をする人は、父親と友達をテウ（ジュヒョン）だけだ。

ある日シンガーソングライターを夢見るジウン（パク・スンヨン）はヨンソクが営むカフェを訪れる。席に座って待っている間、 自分が作った歌を口ずさむが、その姿をガンジュンが偶然見てしまい、ガンジュンはジウンの美しいハミングの音と窓から入ってきた日差しが差し込むシルエットにときめきを感じる。

普段、ウインナーコーヒーを好んで飲んでいたジウンもガンジュンが作ってくれるウインナーコーヒーの甘さと自分に対する純粋な姿にほれて、お互いが夢中になる。

ガンジュンはジウンに失顔症であることを知られたくなかった。それでいつもジウンと会うのが怖かった。しかし明るくて堂々としたジウンの姿に少しずつ勇気を出して垣根の外を抜け出そうと少しずつ自信を持とうと思うようになる。

そんなある日、ジウンが小さなライブ公演を開くことになり、ガンジュンを招待する。人が多い所に行くことを恐れていたが、自分が好きなジウンのために大きな勇気を出して会場を訪れる。しかし、そこでガンジュンはジウンの顔が分からず、会場から逃げだしてしまう…。

韓国映画「記憶のかけら」は、画家の男とシンガーソングライターの女が音楽と芸術で癒されながら変化と成長をしていく様子を描いた作品。


画家ガンジュンを俳優ペク・ジェウ、
シンガーソングライターのジウンを女優パク・スンヨン、
ガンジュンの父ヨンソクを俳優パク・チョルミン、
ガンジュンの友人テウを俳優ジュヒョンが演じる。