シン・アラムは韓国の女子フェンシング選手。14歳でフェンシングを始める。中学時代は目立たない選手だったが、高校2年生で初出場した世界選手権大会で優勝し、注目を浴びる。2012年、ロンドン五輪準決勝でドイツのブリッタ・ハイデマンと対戦し、延長戦の末、5－6で敗れた。しかし、終了1秒前からのハイデマンの攻撃にもかかわらずタイムが経過せず、4回目の攻撃を受け敗北したため、韓国側は強く抗議。国際フェンシング連盟（FIE）の審判陣が約30分にわたり協議を行ったが勝敗は覆らなかった。ピストに1時間以上座り込み涙を流し続けたシン・アラムは結局、3位決定戦でも敗北しメダルを逃した。後に“魔の1秒”という流行語が誕生するほど、話題となった。なお、不可解な判定で敗れたことにより、国際フェンシング連盟（FIE）が特別賞を授与することを決定した。有名人となった彼女は、グループ「OFFROAD」のミュージックビデオに出演するなど、多方面で活躍した。

＜オリンピック＞
2012年、ロンドン、女子団体エペ 銀メダル

＜アジア選手権＞
2011年、女子エペ団体戦 銀メダル
2012年、女子エペ個人戦 金メダル

＜アジア競技大会＞
2006年、ドーハ、女子エペ団体戦 銀メダル
2006年、ドーハ、女子エペ個人戦 銅メダル
2010年、広州、女子エペ団体戦 銅メダル

＜ワールドカップ＞
2013年、ワールドカップA大会女子エペ個人戦 金メダル

＜ユニバーシアード大会＞
2011年、第26回ユニバーシアード大会フェンシング女子エペ個人 銅メダル
2013年、第27回ユニバーシアード大会フェンシング女子エペ個人 金メダル
2013年、第27回ユニバーシアード大会フェンシング女子エペ団体 銀メダル

＜韓国国内大会＞
2006年、第87回全国体育大会フェンシング個人戦1位
2008年、第89回全国体育大会フェンシング個人戦1位

＜受賞＞
2012年、第1回MBN女性スポーツ大賞キム・ヨンジュゴルフフォトジェニック賞
2013年、第18回コカ・コーラ体育大賞特別賞
2013年、第2回MBN女性スポーツ大賞フェアプレー賞