【ソウル聯合ニュース】外資系投資銀行は韓国銀行(中央銀行)が政策金利を年内に再度引き下げると予想していることが13日、分かった。
 韓国銀行は12日の金融通貨委員会で、政策金利を年3.25%から3.00%に引き下げることを決めた。これまでの流れから、同委員会が2か月連続で利下げする可能性は低いが、早ければ9月、少なくとも年内に再度利下げがあるとの予想が支配的だ。
 野村インターナショナルのエコノミスト、クォン・ヨンソン氏は「韓国銀行が予想よりはやく政策金利を引き下げた。韓国銀行は政策金利を年2.75%に引き下げた後、来年は据え置く」との見通しを示した。
 BNPパリバは、韓国銀行が8月に政策金利を据え置く可能性が高いが、4~6月期の国内総生産(GDP)が鈍化し、8月の消費者物価上昇率も低い場合は9月に政策金利を0.25%引き下げるだろうと予想した。
 シティグループも「利下げは、韓国の経済成長に対する韓国銀行の懸念を反映している。10~12月期までに追加利下げの決定が下される」との見通しを示した。
 一方、モルガン・スタンレーは「韓国のGDP成長率がまだ3%を上回っているため、年3.00%以下の政策金利はあまりにも低い水準だ」との見方を示し、韓国銀行が攻撃的または連続的な利下げを決定するとは期待していないと述べた。
 一方、韓国の証券会社は、年内に最大2回にわたって政策金利が引き下げられるとの見通しを示した。
 ウリィ投資証券のパク・ジョンヨン研究員は「今回の利下げで韓国銀行の通貨政策基調は物価安定から景気浮揚に急旋回したとみられる。国内外の経済環境を勘案すると政策金利は年末までに年2.50%に引き下げられる」と予想した。
 利下げが来年まで続くとの見通しもある。信栄証券のホン・ジョンヘ研究員は「政策金利は年内に1回、来年1~3月期に1回引き下げられ、上半期(1~6月)に年2.50%まで下がる」との見通しを示した。
 韓国投資証券のイ・ジョンボム研究員は「利下げが経済的効果を得るには最低2回は行われるべきだ。9~10月に1回、来年上半期中に1回、利下げが行われるだろう」と予想した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0