【バルセロナ聯合ニュース】「アンドロイド・エコシステムにおいて、韓国メーカーは世界的に多大な役割を果たしている。サムスンやLGのアンドロイド製品は世界を大きく変化させている」--。
 米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」部門でエンジニアリングを担当するヒロシ・ロックハイマー副社長は29日、スペイン・バルセロナで開催中の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で聯合ニュースの記者と会い、韓国企業がアンドロイド・エコシステムの発展に大きく貢献したと評価した。
 同氏はアンディ・ルービン上級副社長に次ぐアンドロイド部門のナンバー2で、アンドロイド製品の機能、メーカー・通信事業者など全ての協力会社との関係を統括している。
 ロックハイマー副社長は、ポケットからサムスン電子のアンドロイド搭載スマートフォン(多機能携帯電話)「GALAXY NEXUS(ギャラクシー・ネクサス)」を取り出し、「私はいつもサムスンとLGの製品を使っている。両社はわれわれと協力し、アンドロイドを一段階グレードアップさせた」と説明した。
 GALAXY NEXUSはグーグルのアンドロイド最新版(開発コードネーム:Ice Cream Sandwich)を搭載したリファレンスフォン(OS新バージョンを最初に搭載したスマートフォン)で、グーグルとサムスン電子が共同で開発した。
 ロックハイマー副社長は、MWCで伝えたいメッセージこそが「協力によるアンドロイド・エコシステムの成長」だと話す。そのせいか、MWCのアンドロイド展示ブースには「グーグル」の代わりに「アンドロイド」と書かれたパネルが掲げられ、アンドロイド搭載端末や部品メーカー関係者、アプリケーション(アプリ)開発者、アンドロイドの中核機能などが集まっていた。
 同氏は「アンドロイド・エコシステムの根底には『開放性』の哲学がある。グーグルはユーザーに何かをあてがうというよりも、ユーザーが好みに応じて直接選ぶことを望んでいる」と強調した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0