【ソウル聯合ニュース】韓国プロバレーボールの八百長事件が野球とバスケットボールに拡大する兆しを見せている。
 バレーボールの八百長事件を捜査している大邱地検は逮捕されたブローカーから野球とバスケットボールでも八百長があったとの供述を確保した。ブローカーは具体的な野球球団と投手名を挙げたという。
 サッカーKリーグをはじめ、相次ぐ八百長疑惑でプロスポーツ界は困惑を隠せない様子だ。
 韓国野球委員会(KBO)は先月の理事会で、八百長禁止と関連した情報同意書の提出を義務づける内容を監督やコーチ、選手の契約書に盛り込んだ。また、「ギャンブルや八百長に関与しない」との誓約書を提出させるなどの対策を実施している。
 KBOの幹部は「球団を通じて真相を調べる方針」と述べる一方、「自己申告しない限り、実状を正確に把握するのは難しいだろう」と当惑する。
 韓国プロバスケット連盟(KBL)も状況は変わらない。連盟関係者は「まだ明らかになった事実はない」と慎重な姿勢を示す一方で、「毎年、選手を対象に八百長防止教育を行っている。この機会に、各球団にあらためて注意を喚起する考えだ」と話した。
 野球界とバスケット界は検察の捜査を見守ってから対策を講じる方針だ。プロ野球の八百長疑惑が事実だと判明した場合はスポーツ界に計り知れない打撃を与えるとみられる。
 スポーツ界関係者らは野球とバスケットボールでも八百長は可能との意見を示している。野球とバスケットボールは試合の勝敗ではなく、四球の数や3点シュートなど、個人の記録が賭けの対象になっている。四球などは勝敗に直接つながるプレーではないため、発見が困難だ。

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