【蔚山聯合ニュース】現代自動車の蔚山工場で労働組合員が焼身自殺を図ったことと関連し、現代自動車の労組は10日午後1時から、蔚山工場の全エンジン工場の操業を中断した。労組の新執行部が発足してから初のストライキで、会社全体では3年ぶりとなる。
 現代自などによると、40代の組合員は8日に焼身自殺を図った。全身にやけどを負い病院で治療を受けているが、意識不明の重体となっている。労組は自殺の理由について、「持ち場を離れないよう命じるなど、過度な作業現場への弾圧があったため」と主張し、責任者の処罰を求めていた。
 9日には緊急会見を行い、責任者処罰、現場弾圧対策、代表取締役の公開謝罪など六つの条項を要求。受け入れられない場合、闘争に乗り出すと宣言していた。
 労組はこの日、同要求案をめぐり、会社側と合意できず、蔚山工場の全エンジン工場に該当する九つのエンジン工場の操業をすべて中断した。
 現代自はこれらエンジン工場の操業中断が続くと、エンジンの供給ができず、蔚山全工場の生産に影響すると説明した。労組側は残業や週末勤務を拒否するとしており、そうなれば225億ウォン(約15億円)の損失が発生するという。
 現代自は「今回の集団行動はストライキの目的、手続きを無視したもの。明らかな不法行為」と指摘している。

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