【ソウル聯合ニュース】韓国国会の外交通商統一委員会は15日に緊急の懇談会を開催し、12日に発生した違法操業中の中国漁船の船長に海洋警察官が刺されて死傷した事件を強く非難するとともに、今後の再発防止に向けた対策を協議した。
 与野党議員は共に中国政府の安易な対応や韓国政府の消極的な措置を批判した。また、海洋警察の人員や装備強化などについて徹底した対策を求めた。
 与党ハンナラ党の金炯オ(キム・ヒョンオ)議員は、中国政府が遺憾を表明して終わる事件ではないとして、謝罪と再発防止の約束をすべきと声を荒げた。同党の具相燦(ク・サンチャン)議員は、海洋警察の平時の装備を強化して再発を防ぐべきと述べた。
 自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)議員は、「中国漁船が抵抗姿勢を示したら即座に降伏命令を出し、これに応じなければ艦砲で撃沈すべき」と主張した。また、中国の違法漁船3000隻に対し韓国は6隻で取り締まっている現状を懸念した。
 民主党の宋旻淳(ソン・ミンスン)議員は、現行の海洋警察庁を海洋警備隊級へ格上げすることを提案した。

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