死傷した海洋警察官が取り締まりに当たっていた中国漁船が13日未明、仁川海洋警察に移送された。前方は漁船乗組員ら=13日、仁川市(聯合ニュース)
死傷した海洋警察官が取り締まりに当たっていた中国漁船が13日未明、仁川海洋警察に移送された。前方は漁船乗組員ら=13日、仁川市(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】違法操業していた中国漁船取り締まり中に韓国の海洋警察官2人が漁船船長に刺されて死傷した事件と関連し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、特別予算を編成してでも韓国の排他的経済水域(EEZ)での違法操業を取り締まる海洋警察の装備と人員を補強するよう指示し、今回のような事件が再発しないよう実質的な対策を講じるよう命じた。
 青瓦台(大統領府)の朴正河(パク・ジョンハ)報道官によると、李大統領はこの日の閣僚会議で、「関係官庁が協議し、根本的な対策を講じるべきだ」とし、強い決意で対策に当たる意向を表明した。また、外交的なものは外交的に、海洋警察の問題は海洋警察で実質的に対策を講じるよう指示した。
 今回の事件と中国政府の高圧的な態度は、来年1月で調整している李大統領の訪中にも悪影響を与える可能性があるとされる。一部では訪中計画を全面的に見直しているとの指摘もある。ただ、政府関係者は、訪中計画を公式発表していないため、再検討はしていないと説明している。

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