【ソウル聯合ニュース】韓国延世大学のホン・テギョン教授らは7日、米国地震学会誌に掲載した論文で、昨年3月に海軍哨戒艦が沈没した際、付近の海域で発生した地震波を分析し、正確な沈没時間と位置、原因を明らかにした。事件当時発生した地震波を研究した論文が発表されたのは今回が初めて。
 論文によると、昨年3月26日午後9時21分55.4秒に北緯37度915分、東経124度617分でマグニチュード1.46の地震が発生した。
 これらは国防部が最終報告書で明らかにした沈没時間と位置、地震規模とほぼ一致する。
 当時、気象庁などは沈没地点付近の白ニョン島を除いたほかの観測所で測定した地震波にはノイズが多く、分析は無意味とし、地震が発生した正確な地点を特定できなかった。
 ホン教授は地震が自然地震ではなく、爆発など水中で発生した人工地震という根拠として、観測所3か所で同じ大きさのP波と呼ばれる縦揺れとS波と呼ばれる横揺れを観測したことを挙げた。
 自然地震は振幅の差のため、P波よりS波がはるかに大きいが、人工地震の場合、水中で発生した地震波が海底面と接触する過程で、P波の一部がS波に転換される現象が起き、こうした結果が出たという。
 ホン教授は沈没の原因として挙げられた爆発や暗礁衝突、疲労破壊のうち、疲労破壊は地震波が発生せず、暗礁に衝突する場合は自然地震と同様の地震波が出ると指摘。偶然に同地点で人工地震が発生していない限り、沈没の原因になった爆発で地震が発生したとみられると説明した。

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