【ソウル聯合ニュース】韓国の外科医から優れた医療技術を学ぼうと、外国人医師が韓国を訪れている。韓国の若い医師らは外科を避ける傾向にあるが、「医療の韓流」の中心は外科が担っている。
 京畿道・城南で2、3日の両日に腹腔鏡外科研修講座が開かれ、米国、日本、台湾、ウズベキスタンなどさまざまな地域から250人余りの医師が参加した。
 これまで韓国で開かれた学会や研修は、少数の海外著名医師を招き、韓国の医師らが聴衆として講義を受けるものがほとんどだった。今回の研修講座は、参加者が全員、韓国の先端医療技術を学ぶため自発的に自費で参加した。
 参加した外国人医師らが最も大きな関心を示したのは、腹腔鏡手術の技法だ。盆唐ソウル大病院外科チームの教授らが腹腔鏡を用いた肝臓、胃、大腸、甲状腺の切除、脱腸手術、肥満手術など6種類の手術を行うようすが、研修会場に生中継された。韓国情報化振興院の広帯域統合研究開発ネットワーク(KOREN)を利用したこの生中継にも、外国人医師の注目が集まった。
 米カリフォルニア大学デービス校外科課長のカトリ教授は、ほとんど出血なく肝臓を切除した技術に驚いたと賞賛するとともに、学会場にいながらにしてクリアな画質の映像で手術のようすを見ながら執刀医と会話することができるのが印象的だったと話した。韓国はIT分野だけでなく医療分野でも先進国入りしたと感想を伝えた。
 ソウル大学医学部の韓虎声(ハン・ホソン)教授は「世界各国の外科医が腹腔鏡手術の被教育者として参加しており、研修講座は回を重ねるごとに格を上げている。かつて韓国は先進国に医療技術を学びに出向いていたが、いまや先進国、開発途上国の医師が絶えず韓国を訪れるようになった」と話した。

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