避難所の被災者を慰問する李大統領=21日、福島(聯合ニュース)
避難所の被災者を慰問する李大統領=21日、福島(聯合ニュース)
【福島21日聯合ニュース】韓日中首脳会談のため日本を訪問している李明博(イ・ミョンバク)大統領が21日午後、菅直人首相、温家宝首相とともに被災地の福島県を訪問した。
 3首脳は、避難所となっている福島市・あづま総合体育館を訪れた。200人余りが手を振り歓迎し、韓国語で「オソオセヨ(ようこそ)」と書かれた横断幕も見られた。また、福島第1原子力発電所の事故以来広まっている日本産農産物に対する懸念を払拭するため、福島県産のプチトマト、キュウリ、アスパラガスなどをそろって試食した。
 李大統領は、避難所の中をまわり、苦しい避難生活を続けている被災者を見舞った。直接言葉を交わし、「早く復興することを願っています」と韓国国民の願いのメッセージを伝えた。
 李大統領は、この日午前に宮城県・仙台入りし、名取市の閖上地区と同県多賀城市文化センターにある避難所を訪問。被災地では花と黙とうをささげ、道中で会った被災者らに慰労の言葉をかけた。
 また、福島入りの前には仙台総領事館で、周辺地域に住む在日同胞代表らと懇談会を開いた。この席で李大統領は、世界で最も日本を助けようとしたのは韓国だとしながら、「被災者の方たちが韓国に感謝の気持ちを持っておられ、幸いに思った。韓日間の真の変化だと思う」と強く述べた。今回の震災で歴史問題とは関係なく韓国から支援が相次いだことについて、「韓国国民が示した大変成熟した姿勢に、わたし自身も新たな認識を持ったほどだった」と評した。
 このほか、日本の永住外国人への地方参政権付与問題にも触れ、韓国政府も努力しており、日本政府も自ら判断すべきときが来たと考えるとした。被災した在日同胞も日本国民と同様に落ち着いた対応を見せたとしながら、「在日同胞は日本人以上に社会での役割を尽くしている。日本政府も参政権付与は当然だと感じるほどよくやっている」と述べた。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0