【ソウル2日聯合ニュース】韓国の農林水産食品部は2日、世界的な食糧危機に積極的に対応し、穀物を安定的に需給するため、小麦や豆、トウモロコシなど主要穀物の自給率を2015年までに14.3%に引き上げる方針を明らかにした。
 韓国のコメの自給率は100%を上回っているが、小麦は1.7%、トウモロコシは3.8%、雑穀は26.9%、豆は31.7%など、主要穀物の自給率は低水準にとどまっている。同部は2015年までにトウモロコシは10.0%、雑穀は30.4%、豆は36.3%までに自給率を引き上げる目標を掲げた。
 これに向け、同部は50%となっている農作業の機械化を2015年までに60%に向上させるほか、農機械のレンタル事業所も150か所から350か所に拡大する計画だ。
 小麦の場合、2015年までに栽培面積を5万3000ヘクタールまで増やし、豆は生産・加工と連携した研究支援や加工食品の開発が可能になるよう、40か所に「豆ベルト」を設置する予定だ。
 また、流通構造を優秀なブランド事業者中心の共同生産・共同販売の方式に改編。2014年までに40のブランドを育成し、穀物生産量の37.2%の流通を担当させる計画だ。
 さらに、ダイエット効果や抗酸化性の強化、味など消費者のニーズに合わせるため、476億ウォン(約36億円)の研究開発費を投資し、66種の品種を開発・普及する方針だ。

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