大学生団体などが自殺したKAISTの大学生を追悼する集会を開いている=12日、ソウル(聯合ニュース)
大学生団体などが自殺したKAISTの大学生を追悼する集会を開いている=12日、ソウル(聯合ニュース)
【大田14日聯合ニュース】自殺事件が相次いでいる理工系名門大学、韓国科学技術院(KAIST)の事態が収束局面に向かっている。極端な成績至上主義や過度の競争主義の導入など、強引な学校経営が指摘された徐南杓(ソ・ナムピョ)総長は教授らの要求に同意するなど、校内の意見を受け入れる姿勢を示している。
 KAISTによると、徐総長は14日午前に教授らと学校運営について意見を交わしたのに続き、午後は学生代表と話し合う予定だ。学校側は今日中に学校運営の改善案を確定、15日の理事会で報告する。
 12日に公表してから5時間後に撤回した学校運営の改善案の中では、成績によって懲罰的に授業料を徴収した制度を学部4年生には適用しないことを決定したが、それ以外は議論を続けている。
 学生と教授の両方から実効性を疑問視する声が上がっていた英語授業については、教養科目は韓国語で行う方針を明らかにしたが、英語と並行する方向で見直すとみられる。
 提案のあった「入学から2学期は落第を免除する」は他校では存在しない制度で、適度な緊張感が必要だとの意見もあり、改善案に含まれない可能性が高い。この制度は1995年、同校学生の自殺事件が相次いだことを受け、一時的に導入されたことがある。
 今回の事態の克服に向け、同校では「革新非常委員会」をスタートさせる。すでに委員会のメンバー人選作業に入った。

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