相次ぐ自殺を受け、校内で開かれた懇談会で黙とうをささげる学生ら=8日、大田(聯合ニュース)
相次ぐ自殺を受け、校内で開かれた懇談会で黙とうをささげる学生ら=8日、大田(聯合ニュース)
【ソウル12日聯合ニュース】自殺が相次いでいる韓国科学技術院(KAIST)の教授協議会は12日、強引な学校経営が指摘されている総長への要求事項に関する賛否を問う投票を行っている。
 同院ではことしに入り、学生4人と教授1人が自らの命を絶った。背景には極端な成績至上主義や過度の競争主義などがあるとされ、徐南杓(ソ・ナムピョ)総長の強引な学校運営が一因に挙げられている。
 教授協議会は要求事項の詳細は明らかにしていない。ただ、前日に開かれた教授協議会の緊急総会後、同協議会関係者が「意思決定や組織運営、研究教育成果の評価方法などで総長が学校構成員の考えと違う方向に行きすぎている」と述べており、こうした問題の改善を促す内容が盛り込まれているとみられる。
 教授協議会は500人の教授のうち、投票者の過半が賛成する場合、総長に要求事項を渡し、14日正午までの返答を要請する計画だ。同協議会側は総長が要求を受け入れない場合、辞任を求める方針だ。
 一方、同院の総学生会は13日午後、緊急総会を開き、学校の政策決定における学生代表の参加、12日までに寄せられた学生意見の受け入れ、総長の過度な競争主義改革の中止などを求める予定だ。

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