金融通貨委員会の金利据え置きの背景には、昨年から激しい上昇が続いている物価は今がピークで来月からは上昇率が鈍化するとの見方があるようだ。
さらに日本の大地震や不安定な中東情勢、中国の緊縮政策などを考慮。2か月連続の利上げが経済への不安やインフレ期待心理を助長することを憂慮したと解釈される。
物価上昇局面での連続利上げによって貸し付け金利が上昇することで、企業や家計の負担が大きくなることにも配慮したとみられる。
韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は、金融通貨委員会の定例会議後に行われた記者会見で、金利の据え置き決定について、「国内外の金融経済動向を総合的に判断した」と述べた。据え置きは満場一致ではなかったという。
今後の経済状況の見通しについては、原油価格の急騰や日本の大地震による悪材料と米国の景気回などの好材料が相殺する形で、均衡を保っているとの認識を示した。
今後の金利政策については、「物価安定基調が確実に維持されることに、より重点を置いて運営する」と述べた。
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