【ソウル25日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日、翌26日でちょうど1年を迎える北朝鮮の魚雷攻撃による韓国哨戒艦「天安」沈没事件と関連し、「当時、わたしたちは加害者である敵の前で国論が分裂した。胸が痛む出来事だった」と述べた。北朝鮮の主張のままに真実をわい曲していた人々のなかに勇気をもって過ちだったと告白した人が誰もいないことが、さらに悲しまれると指摘した。
 同事件については、韓国内の親北団体や野党議員の一部が、北朝鮮の仕業だという国際調査の結果に疑問を呈していた。北朝鮮も事件を否定していた。
 青瓦台(大統領府)で主宰した拡大秘書官会議で述べたもの。金姫廷(キム・ヒジョン)報道官が伝えた。当時、事件についての政府発表はわい曲だと主張した側を批判した発言だ。
 李大統領は、「46人の若者が国を守ろうとして殉国した。彼らに何の過ちがあったろうか」と述べ、このような無念な死はあってはならないことだと強調した。そのうえで、彼らを守ることができなかった自分たちにも過ちがあると自省した。
 また、事件を痛みや悲劇としておくだけではなく、それが分断された朝鮮半島の現実だということを自覚し、新たな覚悟で徹底的に備え、より強健な国家として生まれ変わる新たな出発点としなければならないとの考えを示した。 

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