国務総理室公職服務管理官室の金錫民(キム・ソクミン)事務次長が25日に調査結果についての会見を行った。身元が不確かな中国人女性との業務協力という裏ルートを利用するなかで、一部資料が流出し、この過程で一部領事の不適切な関係と、さらなる資料流出があったと説明した。
調査の結果、一部領事らが中国人女性から意図的な接近を受け、不適切な関係をもったことが確認された。ビザ請託などの目的で領事館以外の場所で個別に酒の席を設けた領事もいた。
上海総領事館の非常連絡網が総理室、法務部、メディアに伝わったのは、中国人女性が保管していた資料が元法務部領事らを通じ流出したものと分かった。ただ、現政権関係者らの連絡先については、金正基(キム・ジョンギ)前上海総領事が保管していたリストを中国人女性がカメラで撮影したものが流出したとみられるが、時期や場所、流出した人物などの特定は難しいと説明した。
上海総領事館から流出した資料は7種19件と判明したが、いずれも司法措置が必要な国家機密に該当する資料ではないと判断した。
複数領事が中国人女性の依頼を受けビザ発給に協力したが、金品授受があったかどうかは確認できなかったとした。女性はビザ発給代行機関の指定を要求していたが、実現はしていない。ただ、一部ビザ保証機関は指定されており、一部領事らが関与した可能性があるという。
金前総領事と中国人女性がホテルで撮影した写真については、日時が正しくないが、時間設定のミスか故意の時間変更かは確認できなかった。
このほか、上海総領事館は本部職員の出張時に過度な接待を行い、現地の商社駐在員らからゴルフなど接待を受けていたことも分かった。公館への立ち入り統制など保安管理、秘密文書の取扱にも問題があった。
上海総領事館は前職・現職の領事ら関係者10人余りに対する懲戒などの措置、海外公館の問題点に関する制度改善を当該官庁に求めることにした。
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