国防部の金寛鎮長官=1日、ソウル(聯合ニュース)
国防部の金寛鎮長官=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル1日聯合ニュース】国防部は1日、金寛鎮(キム・グァンジン)長官が西部戦線の最前線部隊を巡視し、北朝鮮軍の挑発の可能性への対応態勢を点検したと明らかにした。
 金長官は、第1軍団の地下バンカーに置かれる指揮統制室を訪れ、北朝鮮軍の最近の動向と韓国軍の態勢について報告を受けた。第1軍団は南北管理区域西部地域と臨津閣一帯を管轄する部隊。韓国が北朝鮮に向け体制を非難するビラなどを散布したことを受け、先ごろ北朝鮮側が「心理戦を続けるようなら、その行為を行っている場所(臨津閣)に向かけ発砲する」と警告してきたが、その地域内に位置する。
 チェ・ジョンイル軍団長は、北朝鮮軍のわずかな動きまで追跡しており、北朝鮮軍が挑発することがあれば、自衛権の次元で対応すると報告。万一、臨津閣が攻撃を受ければ、その原点を打撃すると強調した。また、予想を超える挑発にも備えており、圧倒的戦力で対応すると自信感を示した。
 これに金長官は、あらゆる挑発類型に対し想像力を発揮し、絶えず討議することが必要だと指摘した。作戦実行時は「現場で撃つかどうか指示を尋ねるのではなく、まず措置してから報告する」よう指示した。
 続いて金長官は、第1軍団隷下歩兵大隊の多連装ロケットシステム(MLRS)部隊を訪れた。現在、前線に展開しているMLRSは、敵の挑発に即刻射撃できる態勢を維持しており、速ければ数分以内に応射が可能だと、歩兵部隊長が報告した。
 国防部関係者は今回の金長官の巡視について、先月28日から始まった韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」と韓米合同野外機動演習「フォール・イーグル」の期間中に北朝鮮軍が挑発してくる可能性に備えた点検だと説明した。特に、韓国が心理戦を行っている地域を照準撃破すると警告してきた最近の状況を反映した措置だとしている。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0