【ソウル21日聯合ニュース】インドネシア政府は21日、15~17日に訪韓した特使団の宿泊先のホテルで起きた侵入事件に韓国の情報機関、国家情報院がかかわったとの報道を受け、韓国政府に事実関係の確認を求めた。外交通商部の趙炳ジェ(チョ・ビョンジェ)報道官が会見で明らかにした。
 趙報道官は、ダメン駐韓インドネシア大使が同日午前、外交通商部を訪れ、朴海潤(パク・ヘユン)南アジア太平洋局長と面談したと述べた。韓国側は事実関係が確認でき次第、インドネシア側に知らせる予定だ。
 インドネシア特使団は15日にソウル入りし、中区小公洞のロッテホテルに宿泊した。警察によると、16日午前9時21分ごろ、特使団が宿泊していた客室に男2人、女1人が侵入。3人は部屋にあったノート型パソコンを操作していたが、忘れ物を取りに部屋に戻ってきた特使団員と鉢合わせになった。あわてた3人はパソコン2台のうち1台を持っていったん部屋を出たが、特使団員の抗議を受けたホテル従業員に見つかった。2~3分後、3人のうち男2人が、持ち出したパソコンを返し、逃走したという。
 警察は、武器の輸出入関連の交渉などに関する情報を集めるため3人が侵入した可能性を排除せずに捜査を行っている。
 一方、朝鮮日報は21日、政府高官の話として、侵入者3人が国家情報院の職員だと報じた。

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