新製品は、右目用・左目用の画像を同時に再現するヒューマンファクター技術を適用。左右交互に映像を表示することで立体映像を実現する液晶シャッターメガネ方式の3Dテレビで、画面やメガネに生じるフリッカー(ちらつき)や画像ブレをなくした。3D映画などを長時間視聴しても、頭痛や吐き気などを起こすことがないという。180度の視野角で、どの位置からも同じ3D映像を視聴することができる。寄りかかったり横になったり、楽な姿勢でテレビを見ることが可能だ。
3Dメガネも差別化を図った。重さは10グラム台で、従来の電子式シャッターメガネの3分の1水準、価格も抑えた。さらにバッテリー不要で、交換や充電の手間をなくした。
初シリーズ製品は、55インチが440万ウォン(約33万円)、47インチが290万ウォン、42インチが220万ウォン。
LGディスプレーが開発したフィルムパターン偏光眼鏡方式・FPR(Film-type Patterned Retarder)パネルを採用したほか、これまで使用していた外国産のガラス製3Dフィルターを、LG化学が国産化し価格を4分の1水準に抑えたフィルムフィルターで代替し、価格競争力を高めた。
LG電子は、このシネマ3Dテレビと、インターネットに接続できるスマートテレビをけん引車として、ことしフラットテレビ4000万台販売の目標を達成したい考え。
特に、ことし全3Dテレビ販売数にシネマ3Dテレビが占める割合を80%以上に拡大するとの戦略の下、1~3月期から世界市場攻略に乗り出す計画だ。国内市場では下半期(7~12月)に、シネマ3Dテレビ新製品を発売する。海外市場は今月末から北米と欧州など各地域ごとに新製品イベントを展開する。
HE事業本部長の権喜遠(クォン・ヒウォン)副社長は、「3Dテレビ、スマートテレビなど戦略製品を顧客志向で差別化し、スピード経営、品質経営の組織的文化もプラスし、世界のテレビ市場のパラダイム転換をリードする」と意欲を示した。
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