【ソウル10日聯合ニュース】米電子機器大手アップルへの納品をめぐり、韓国電機メーカーの両雄がしのぎを削っている。
 業界によると、今年も急成長が予想されるアップルのモバイル機器に、自社部品の供給を拡大するため、サムスン電子とLGディスプレーの競争が激しく展開されている。
 現在、サムスンはDRAM半導体やNAND型フラッシュメモリー、プロセッサー、液晶パネルなどを、LG電子は液晶パネルを、それぞれアップルに供給している。
 今年はアップル主力製品の「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」の販売が前年比2~4倍以上に伸びると予想され、部品を供給する企業はばく大な収益が見込まれる。
 サムスン電子は今年アップルに部品を納品するだけで、前年比30%増の78億ドル(約6425億円)の売上高を記録すると予想され、LGディスプレーの売上高も42億ドルに達すると見込まれている。
 サムスン電子はアップル電子機器向けのモバイル用DRAMなどの生産割合を増やすなどアップルの意向に沿った製品作成を実施。最高のVIP顧客に浮上した同社への納品割合を拡大するため、総力を挙げている。LGディスプレーもシャープ、東芝とともに、アップルと2年間の長期供給契約を締結したと伝えられた。
 業界関係者は、「急成長するモバイル機器市場で、アップルの市場支配力は驚きそのもの。最高のVIP顧客になっただけに、アップルへの納品をめぐる競争はますます激しくなっている」と説明した。

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