韓国銀行金融通貨委員会はこの日の会議で、政策金利を0.25%引き上げ年2.75%とすることを決めた。金総裁は、景気上昇が続き国際原材料価格も上昇するなか、物価上昇圧力も維持され、インフレ期待心理が高まることが予想されると、利上げの背景を説明した。インフレ期待心理の拡散を防ぎ管理することが極めて重要だと指摘し、今回の利上げはそこに寄与するだろうと期待を示した。
消費者物価は上半期中に3%台半ばから後半の上昇率を維持すると見込んだ。国際原油価格と農産物価格などに照らすと、物価の上方リスク拡大が予想されると説明した。
韓国銀行は昨年12月に発表した2011年経済見通しで、消費者物価上昇率を上半期3.7%、下半期(7~12月)3.3%の年3.5%としていた。金総裁の発言は、上半期に上昇率がさらに高まり4%に迫る可能性があることを示唆したもの。4%は韓国銀行の物価管理目標範囲の上限に近い。
また通貨政策は、韓国経済が堅調な成長を維持しながら、確固とした物価安定基調をて維持できる方向で運用すると強調した。そのうえで、この日の利上げ幅は経済に大きな衝撃を与えるものではなく、時の流れに伴い効果が徐々に現れる方法を選択したものだと説明し、そうした形でインフレ収拾努力をしていると述べた。今後、段階的に小幅の利上げを行うことを予告した。
国内景気については、輸出と内需の同時成長基調が形成されると見通した。
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