サムスン電子の4GLTEスマートフォン=7日、ソウル(聯合ニュース)
サムスン電子の4GLTEスマートフォン=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ラスベガス7日聯合ニュース】米ラスベガスで6日に開幕した世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、サムスン電子やLG電子など大手メーカー各社が第4世代(4G)携帯通信技術「LTE」に対応する端末を披露した。次世代通信市場をめぐる競争が一層加速しそうだ。LTE対応の高機能携帯電話(スマートフォン)の通信速度は3G製品の5~10倍に達するとされる。
 サムスン電子は、スマートフォンをはじめ多彩なLTE端末を公開した。米通信大手ベライゾン・ワイヤレスに1~3月期から供給するLTEスマートフォンは、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」2.2を搭載。4.3インチ画面、1ギガヘルツの超高速CPU(中央演算処理装置)、800万画素カメラなど先端技術を採用している。特に、米国で昨年12月にサービスが始まったベライゾンの4GLTE通信網に対応し、最速500Mbpsの速度でウェブ検索、アプリケーションダウンロード、動画などを楽しめる。
 このほか、LTE基盤のタブレット型端末「ギャラクシー・タブ」、1度に最大5つの端末をLTE通信網に連結することができるモバイル・ホットスポットなども初公開した。
 同社の申宗均(シン・ジョンギュン)社長は、「サムスン電子はLTE端末機、システム、標準技術などLTEトータル・ソリューションを提供する唯一のメーカー」だと強調。今後、次世代移動通信市場で確固たる主導権を握ると、自信感を示した。
 LG電子は、LTEスマートフォン「LG Revolution」を初公開した。同製品は、米ベライゾンとの協力で開発。LG電子が独自開発したLTE端末モデムチップ「L2000」などを搭載し、3G移動通信より最大で5倍速い伝送速度を実現した。移動中でも大容量のハイビジョン(HD)映像ファイルのダウンロードが可能だ。
 「アンドロイド」2.2基盤に、4.3インチWVGA(800×480)のフルタッチ液晶パネル、500万画素のカメラなどを搭載。前面にカメラを装着し、テレビ電話も可能だ。高精細マルチメディアインターフェイス(HDMI)端子を内蔵したほか、ホームネットワーク技術のデジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス(DLNA)規格のテレビやパソコン、音楽、写真、動画などを無線で共有・再生できる。
 同社MC事業本部長の朴鐘碩(パク・ジョンソク)副社長は「優れたLTE技術力と移動通信社との協力により、LTEデータ端末に続き、スマートフォンのラインアップも確保した」とアピール。ことし本格的に動き出すLTE市場の先頭に立つイメージを維持していくと意欲を示した。

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