【ソウル6日聯合ニュース】韓米の自由貿易協定(FTA)追加交渉が妥結したことを受け、韓国政府はFTA協定文の国会批准に向けた本格的な準備に着手した。
 政府は、来週にも合意内容を法律的な効力を持つ文書にまとめる作業に取り掛かり、来年初めまでにはこれを完了する計画だ。国会での円滑な早期批准に向け、具体的な方法や形式も検討している。あわせて、韓米FTAの意味と成果を政界や国民に伝え、理解を求めるため、広報にも尽力する。
 外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長は5日、主要政党の代表を訪問し、韓米FTA追加交渉の結果を説明した。7日午後には国会外交通商統一委員会に出席し、追加交渉の経緯と結果、意味などを詳しく説明する予定だ。
 今回の追加交渉の結果に対し、与党は「成功した交渉」と評価している一方、民主党など野党は、自動車分野での譲歩が多く「屈辱的な交渉」だと批判している。政府高官は、「交渉の結果は全体的かつ長期的な次元で見極める必要がある」とし、野党にも交渉の経過や結果はもちろん、今後の影響などを詳しく説明するとした。
 両国は、今回の合意内容を拘束力を持つ書簡の形式で交換することにした。また、新たに合意した自動車の燃費、温室効果ガスの排出基準、ビザ問題は協定文には盛り込まれていないため、別途の「合意議事録」の形で作成することにした。
 政府は文書化作業が終わり次第、閣議決定を経て、来年初めに国会に批准を求める考えだ。だが、野党は昨年4月に国会常任委員会を通過した協定文の内容が変わったため、再度常任委員会での可決が必要だとしている。これに対し、与党は今回の合意内容は従来の協定文を修正するものではなく、付属の文書を新たに作成するため、その文書だけを批准すれば十分との立場を示しており、法律的・政治的な攻防が予想される。

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