これは競争相手の米国や日本、中国よりも早く、韓国は欧州~東アジア~米国をつなぐ東アジアFTAの中心国に浮上する足がかりを築いた。各国の批准同意を経て来年7月にFTAが発効すれば、韓国は長期的に実質国内総生産(GDP)が5.6%増加し、自動車や電機・電子、繊維など製造業の輸出が特に大きく伸びると期待される。
外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と欧州委員会のグヒュト通商担当委員はベルギー・ブリュッセルで同日、協定文に正式署名した。署名式には、李明博(イ・ミョンバク)大統領やファンロンパイEU首脳会議常任議長、バローゾ欧州委員会委員長ら、双方のトップも出席した。
李大統領は共同記者会見で、韓国とEUのFTAは単なる経済的利害関係だけでなく、民主主義、人権、法治、市場経済などの価値共有を土台に締結されたと評価した。
FTAは双方議会の批准同意を経て、来年7月1日に発効する。正式発効には加盟国全体の同意が必要だが、双方は欧州議会の同意だけでFTAを暫定発効することで合意している。暫定発効は正式発効と同様の効果を持つ。
発効後は、双方が品目別に合意した段階にのっとり、無関税での輸出入が可能になる。関心を集めた乗用車の場合、双方はいずれも排気量1500cc超の乗用車は3年以内、1500cc以下は5年以内に関税を段階的に撤廃することで合意。影響が大きいコメは関税撤廃対象から外した。
EUは欧州27カ国で構成された世界最大の市場で、昨年ベースの国内総生産(GDP)は16兆4000億ドル(約1361兆円)に達する。韓国との貿易額は昨年788億ドルで、中国に次ぎ2番目に大きい韓国の貿易相手だ。
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