同席した青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホン・サンピョ)弘報首席秘書官によると、温首相はその席で、「(韓国が北朝鮮魚雷によるものと結論付けた3月の)韓国哨戒艦沈没事件以降、韓国国民が中国に対してやや誤解しているのではないかという感じを受けた」と述べた。
中国は事件を受け講じられた国連安全保障理事会の議長声明に賛成し、事件の犠牲者に何度も哀悼の意を示したと説明。その上で、「事件を起こした側を糾弾する意向も何度も表明した。中国のこうした措置は朝鮮半島の平和と安定を維持するためのものだということを理解してほしい」と求めた。
李大統領はこれに対し、事件に関して過去に縛られることなく、常に未来志向的に考えていると述べ、「哨戒艦問題に執着しすぎているように見えるかもしれないが、南北関係においてこうした事態が二度と起こってはならないという思いで、この事件の是非を問い、乗り越えていこうというもの」だと説明した。
また、南北関係に対し、金正日(キム・ジョンイル)総書記が頻繁に訪中することを肯定的に評価するとし、南北関係改善に向け、北朝鮮による中国式改革・開放の推進を中国が手助けするのが望ましいと述べた。
双方はあわせて、来月ソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)と関連し、国際通貨基金(IMF)出資比率の調整、支配構造の改善に向け、韓中が緊密に協力することで意見を同じくした。
李大統領は、今月末にベトナムで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓日中)首脳会議で韓日中首脳会談を開催することを提案し、温首相はこれを受諾した。
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