【ソウル4日聯合ニュース】統一部が4日までに外交通商統一委員会に提出した資料によると、1953年に朝鮮戦争休戦協定が結ばれて以降、北朝鮮に拉致された3835人のうち、517人がまだ北朝鮮側に留め置かれていると集計された。
 帰還していない拉致被害者のうち、漁船員が458人で大半を占める。このほか、軍人・警察が30人、1969年の大韓航空機ハイジャック事件の被害者が11人など。2000年に中国で北朝鮮脱出住民(脱北者)の手助けをし、拉致された牧師をはじめ、海外で拉致され戻れずにいる人が12人、1970年代に韓国国内で拉致された学生・農夫が6人と把握された。
 帰還を果たした戦後の拉致被害者3318人のうち、3310人は拉致後1年以内に北朝鮮が送還したが、8人は30年以上にわたり北朝鮮に抑留された後、2000年以降に自ら北朝鮮を脱出したとされる。
 一方、同部の別資料によると、政府はことしの北朝鮮の食糧不足量を50万~130万トンと推定している。ことしの食糧需要量は最低460万トン、最大540万トンと見込まれるが、昨年の食糧生産量は前年比20万トン減の411万トンにとどまったと把握された。

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